
我が家で30回以上トライして導き出した、最高の低温調理ローストビーフの作り方を紹介します。
低温調理ローストビーフは60度で2時間半~3時間加熱したらOKです。
※安全かつ美味しい最適な温度





超簡単にお店を超える方法を解説します。是非トライしてみてください
低温調理ローストビーフは自宅で簡単にできる、超満足度の高い最高のグルメ。
我が家ではこれまで30回以上作ってきて、毎週末はローストビーフパーティをやっているぐらいハマっています。
この記事では、何回も何回も試行錯誤して到達した、自宅でできる最高の低温調理ローストビーフレシピを紹介します。
低温調理器で一番おすすめなのは、僕も愛用のエンペラータマリンです。
低温調理器の中でもハイパワーの1200Wでムラなく、あっという間に加熱できちゃいます。
しかも、初心者にも安心なシンプル操作でほったらかし調理ができるので、僕も愛用しています。



もちろん低温調理に必要な機能はバッチリ備えていて、初心者から上級者までおすすめです
関連 低温調理器エンペラータマリンを使ってみたレビュー!
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ローストビーフの最適な調理温度と加熱時間
低温調理ローストビーフを一番おいしく調理できる温度と加熱時間を解説します。
【結論】60度で2時間半~3時間加熱すればOK
安全を考慮しつつ、我が家でいろいろトライした最もおいしい設定は、以下がベストです
60度で2時間半~3時間
※牛肉500gで厚さ3cmの場合
この温度と加熱時間が、安全かつ最も美味しく調理できる方法です。
ローストビーフに使う肉はだいたい3cm~4cmですので、この時間設定でしたら中心部分までしっかりと中まで火を通すことができます。
調理温度と時間による味を比較
調理温度と時間を比較してみました。温度によってレア度合いが変わってきます。
57度で3時間半


かなりレア具合が高いです。かなりジューシーに仕上がっています。
ただ、人によってはジューシーを通り越して生っぽいと感じられると思われますので、人によっては苦手と感じるかもしれません。



我が家では、妻と子供たちは苦手みたいでした
58度で3時間


この温度になると、レア度のバランスが取れてきていると感じられます。
生っぽすぎずパサパサしすぎず、良いバランスです。
60度で2時間半【おすすめ】


60度は、レア具合と味わいのバランスがちょうどよいです。
我が家では、妻と子供たちはこの温度のローストビーフが最も美味しいと言っています。
63度で1時間半


この温度になると、少しパサパサしてきます。肉汁が少なくなって低温調理ならではのジューシーさがあまりなくなってきていますので、あまりおすすめできません。
65度で1時間半
ここまでくると、肉が硬化し始める温度ギリギリですので、あまりおすすめできません。
安全な温度で十分な時間加熱してしっかりと殺菌を
低温調理で気を付けないといけないのは食中毒。
表面をサッと加熱して色が変わっても、仲間でしっかりと殺菌できているとは限りません。自己判断をせず、安全基準に則ってしっかりと加熱する必要があります。
厚生労働省が定める、ローストビーフなどを製造販売する場合の「特定加熱食肉製品」の基準はこちらです。肉の温度と必要な加熱時間が定められていて、家庭料理でも参考になります。
- 55度 97分
- 56度 64分
- 57度 43分
- 58度 28分
- 59度 19分
- 60度 12分
- 61度 9分
- 62度 6分
- 63度 瞬時
また、厚さ3cmの牛肉の場合、加熱する温度が中心に達するまでの時間はこちらです。
- 厚さ3cmだと100分
- 厚さ4cmだと130分
それを考慮しつつ、上記の時間をキープすることで殺菌することができます。
低温調理ローストビーフのレシピ
我が家が30回以上トライして、最終的に落ち着いたローストビーフのレシピを紹介します。
今回は、低温調理器を使わない方法でローストビーフを低温調理する方法を解説します。



低温調理器の場合、器具を鍋に入れてボタンを押すだけなので、もっと簡単です
材料


- 牛モモ肉:500g
- 塩:小さじ1杯
- ニンニクチューブ:小さじ1杯
- しょうがチューブ:小さじ1杯
塩の代わりにクレイジーソルトを使ってもOKです。
他にも、ローズマリーとニンニクを合わせることでより香り高い味わいになるので、お好みでハーブを添えてもOKです。



無くても美味しく作れますよ。上記の材料があれば十分です
手順
低温調理ローストビーフを作る手順を解説します。
手順①:下ごしらえ


塩とニンニク、しょうがで下味を付けます。
まず最初に塩をすりこんでいきます。
塩をすり込む理由
- 下味をつける
- 塩によってたんぱく質を変性させて肉汁が逃げにくくなる
そのあとに、ニンニクとしょうがを塗っていきます。チューブタイプを使うのが便利です。
塗り終わったら、数時間寝かせます。
手順②:牛肉をフリーザーバッグに詰める


下味が完了した牛肉をフリーザーバッグに詰めていきます。ジップロックを使うのが便利です。
フリーザーバッグに空気が入ってしまうとうまく加熱できなくなるため、真空状態にする必要があります。
鍋に水を張り、フリーザーバッグに水が入らないように沈めると、真空状態でパックすることができます。



慣れれば簡単にできるようになりますよ
真空状態を作りやすくするために、バッグの中にオリーブオイルを入れてもOKです。より肉と密着して真空状態を作りやすくなります。
手順③:牛肉を低温調理加熱


フリーザーバッグに入った牛肉を水を張った鍋に入れたら、加熱していきます。
- 58度で3時間
- 60度で2時間半
火力を調整しながら温度をキープし続けます。
低温調理に使う温度計


加熱が完了すると、このような色になります。


手順④:加熱後に冷蔵
加熱後にすぐカットするのではなく、一旦冷やします。
冷やす理由
- 熱い状態だと肉の繊維がほぐれた状態になり、美味く薄切りできない
- 熱い状状態だと切る際に肉汁が潰れて流れ出てしまう


このように、熱い状態でカットすると、切った段階で肉汁が逃げてしまいます。
ですので、カットする前にフリーザーバッグごと冷蔵庫のチルド室に入れて急速冷蔵していきます。
手順⑤:ローストビーフをカットする


ローストビーフが冷えたらカットしていきます。冷たい状態だと、牛肉が固めになり、肉汁を抱えたまま薄く切ることができます。



常温に戻るにつれて、肉汁があふれてくるようになるから大丈夫ですよ
味のお好みは塩やわさび醤油で


カットしたローストビーフは、塩やわさび醤油で食べるのがおすすめです。
ニンニクやしょうがが効いているので、シンプルな味付けでも十分美味しく食べられます。



ローストビーフのソースを作ってかけても美味しいですが、肉の素材の香りを味わうならさっぱりと食べるのがおすすめです
【絶対試してほしい】ローストビーフに最適な肉





ローストビーフを30回以上作って分かった我が家の経験から、おすすめのお肉を解説します。
同じ牛モモでも味が変わります!
牛モモ肉なんてみんな同じでしょ?と思いますよね。いえいえ、使う牛肉でローストビーフの味はすごく変わります。牛モモ肉ならなんでもいいというわけではありません。
スーパーに行くと、国産だけではなくアメリカ産やオーストラリア産などの多くの種類の肉が陳列されていますが、このような特徴があります。
- 国産:適度に霜降りになっていることが多く、多少値段は張るけどコクがあっておいしいです
- 安い外国産:安く多く食べられるけど、独特の臭みがあることが多い



外国産の安いお肉は、臭み・味にクセがあるものが多いです。経験上、クセがなく美味しい肉を引き当てられるのは5回中1回ぐらいですね。見た目でも分からないことが多いです。
この独特の臭みは、ハーブを使っても消すことはできなかったです。そもそもの肉の味に関わる部分のクセであるということと、牛モモ肉自体がさっぱりとした肉質であるために、ごまかすことが難しいです。
【絶対試してほしい】ローストビーフでおすすめの肉
安く量を食べたいという人は、スーパーの外国産のお肉を買ってきて作るのがいいでしょう。
臭みがあると言っても、ローストビーフを日常的に食べてるという人以外は全然満足できるレベルなので、スーパーのお肉でも大丈夫です。
ただ、スーパーのお肉とは別次元の美味しさを味わいたいなら、絶対にこのお肉を試してほしいです!


正直、どんな調理方法を試したとしても、元々の肉の美味しさにかなうものはないということを、30回以上ローストビーフを作ってきて実感しました。



我が家でも、ローストビーフで特別な時間を過ごしたい時は、このお肉を楽しんでいます。マジでリピ確定です。
- リブロース肉とありますがローストビーフに最高です!(通常よく使われるのはモモ肉)
- 一人あたり150~200gぐらいなので、家族4,5人だと800gでOK。1.6kgだとそれ以上の人数か、2回分相当
- Amazonでも楽天でも問題なし(うちはいつもAmazon)
- でも1回もローストビーフを作ったことないけど、こんな肉を買うのはまだ早いんじゃない?
-
そんなことないです!むしろ1回も作ったことがないからこそ、最初の1回は確実に美味しい肉を使って失敗してほしくないです!安い肉は調理の良しあしがすごくよく出るので、初心者だからこそ、こういうお肉を使った方がいいです。
おすすめの低温調理器
低温調理ローストビーフに欠かせないのが低温調理器。
ローストビーフ以外でもいろんな素材を調理できるので、一つ持っておくと料理の幅が広がって便利です。



幸福度が爆上がりする調理家電です。本当に買って良かったです
次に、おすすめ順に低温調理器を紹介します!
1位:エンペラータマリン


迷ったらエンペラータマリンを買っておけば間違いありません。
- ハイパワーの1200Wで素早く温まる
- 自立式スタンド
(スタンドはメチャクチャ便利でイチオシ!) - 初心者にも安心なシンプル操作
(上級者にももちろんおすすめ)
僕がこれが一番いいと思っている理由は、
①シンプル操作で使いやすいことと、②自立スタンドだからです。
特に自立スタンドのおかげで、鍋に入れた時にクリップで固定する必要もないですし、終わった後に保管する時も小さいスペースで立たせておけばいいので、超楽です。



他の低温調理器には、こういう便利な部分はなかったりするので、めちゃくちゃいいですよ~~。もう超好きです。
エンペラータマリンは、値段と機能と便利さのバランスを兼ね備えているので、自信を持っておすすめできます。
公式 低温調理器エンペラータマリン関連 低温調理器エンペラータマリンを使ってみたレビュー!
2位:ボニーク(BONIQ)
低温調理器具でハイエンド品として有名なのがBONIQ。
エンペラータマリンとの違い
- 黒カラーあり(エンペラータマリンは白のみ)
- パワーは1000Wでエンペラータマリンの方がハイパワー
- アプリ連携あり(エンペラータマリンには無し)
ただ、正直低温調理でアプリ連携は使わないです。最初に加熱温度と時間を設定したら、あとはひたすら放置なので。
ただ、公式サイトではレシピが充実していたり、低温調理にかける情熱を感じます。


3位:アイリスオーヤマ
安く済ませたいならこちら。安いと言ってもエンペラータマリンとそんなに価格は変わりません。


番外編:低温調理器を使わずに低温調理する道具


低温調理器を使わない、ガスやIHヒーターで加熱して温度計で温度をキープする方法です。
一定にできる火力を探ってしまえば、温度をキープすること自体はそれほど難しくないため、低温調理器を買う前にローストビーフを試してみたいという方はこちらの方法をまず試してみるのがおすすめです。
温度計はこちらの温度計が安くて便利でおすすめ。一本持っておくといろいろ重宝します。


低温調理ローストビーフの気になる疑問
ローストビーフを作る際の疑問をまとめました。
日持ちする?保存方法は?
数日間は問題なく日持ちします。ただし、加熱後に常温で放置するのはおすすめしません。雑菌が繁殖する温度帯を避けるために、調理後は一気に冷やすのがおすすめです。
すぐに食べない場合は、冷凍しておいても大丈夫です。



我が家では、数回分のローストビーフを一気に作って冷凍してしまいます。風味や肉汁は全く損なわれないので大丈夫です
先に焼く?後で焼く?焼かないのも美味しい?


先に焼くか後に焼くのか、そもそも焼いた方がいいのが気になりますよね。
- ニンニクを塗った場合は、焦げ付くので焼かない方がいいです
- もし焼きたい場合は、下味は塩だけにしましょう
- 先に焼いても後に焼いても、そんなに風味は変わらない
- むしろ、焼かなくても風味は変わらず、ニンニクを塗った方が美味しい



ということで、我が家ではそもそも焼くこと自体やめてしまいました。
まとめ|気軽に低温調理ローストビーフを試してみましょう


低温調理ローストビーフは簡単にできます。
- 牛モモ肉ブロック、塩、ニンニク、ショウガがあればOK
- 加熱時間は、58度で3時間か、60度で2時間半
調理は、低温調理器を使うのが簡単。定番なのはBONIQ、安く済ませたいならアイリスオーヤマ。
でも低温調理器を買う前にローストビーフを試してみたいなら、温度計を使ってこのレシピを試してみてください。