シェア畑にはメリットだけじゃなくデメリットはない?
シェア畑を実際に利用した人67人にアンケートを取ったところ、実際の利用者の生の声から7つのデメリットが見えてきました。
- 植える作物が決まってる
- 肥料とかの持ち込みができない
- 利用者同士のコミュニケーションが面倒な人も?
- 結構な運動量を覚悟
- 通うのが大変に感じる人も
- 料金高め
- 解約条件は厳しめ
「なんか悪いところばっかりじゃん…」と思われそうですが、口コミを詳しく見てみると、それって言葉を変えたらメリットじゃない?ということが多くわかりました。
- 初心者が失敗しないようなルーティンを組んでくれている
- 利用者同士が助け合える雰囲気がある
- 自然に触れてリフレッシュ・運動不足解消になる
- 料金の中に必要なものは全て準備 & 値段以上の体験
- 安心して利用できるサービス維持のため、解約が厳しくなっちゃってるだけ
この記事では、利用者の生の声をしっかりと掘り下げて、シェア畑のデメリットとメリットについて徹底的に解説していきます。
実際の利用者の声から見えたデメリットとメリット

シェア畑のデメリットと、でもそれは見方を変えたらいいポイントもあるよ、というのをまとめてみました!
①植えられる作物がある程度決まっている
シェア畑は、植えられる野菜の種類がある程度決められていて、植えたい時に好きなものを植えられるわけではありません。
季節に応じて、あらかじめシェア畑で選ばれた野菜の種類の中から選択することになります。
利用者のなかでも、選択肢がある程度絞られていることに不満を持っている声がありました。
決められた作物を植え付けする為、変わったものを育てるチャンスが無い。
何を育てるかは、決まった野菜を選択するので、自分が作ってみたいものが選択肢になかったりすることが多少あります。
ただ、これらの声に答えてくれた人たちは「経験を積み重ねてきた人」でした。確かに慣れてくると不満に思うかもしれません。



なんで植えられる野菜が決まってるの?好きに植えたらいいじゃない?
野菜は季節によって何を植えるのが適切なのかが決まっているからです。シェア畑では、その季節に一番植えるのに適した旬の野菜を選定してくれているんです。



苗を植える季節を間違えたら、どれだけ肥料をあげようが、全く育たずに本当に悲しい思いをすることになります…。下手したらその時期の数か月が全部ムダになります。
完全な初心者は、何を選んだら失敗がないか分かりませんよね。あらかじめ「これを選んどけばバッチリ!」というものに絞られていた方が安心です。
②苗や化学肥料の持ち込みができない
シェア畑では、好きな野菜の苗を持ち込んだり、肥料を自分で持ち込んだりすることはNGです。
なぜなら、自分で初心者が自分で好きなものを選んでしまうと失敗しやすいから。



でも肥料ぐらい持ってきてもいいんじゃない?
化学肥料はかんたんと思わせて、実は使い方が結構難しいんです。どれくらい土の中に肥料分が余ってるのか、見た目では判断がつきません。
肥料の量を間違えると、野菜が逆に弱ってしまいます。



メッチャ体調が悪いのにエナジードリンクを飲ませるようなものです…。
その点、有機肥料であれば、「じわじわと自然に」効いてくるので、とても野菜が健康的に育ちます。
化学農薬も使わないので、「無農薬の有機野菜」を味わうことができるんです!シェア畑の土は化学物質まみれになっていないので、安心できます。
また、シェア畑では、有機肥料は自由に使うことができます。わざわざ外から持ち込まなくても、野菜の取って自然でいいものを使いたい時に使える環境にあるのは、本当に素晴らしいです。



有機肥料って自分で作ると臭いも出るし手間もかかるし、本当に面倒なんですよね…。それが使いたい放題で置いてあるなんて…神っています!!
③利用者同士のコミュニケーションが面倒?
シェア畑では、広い農地を区画に分けてみんなで使います。当然、ほかの利用者と触れ合う機会もあります。
人によってはコミュニケーションが面倒に思う人もいるようです。
他の利用者の人達は高齢の方が多く、私たち家族の畑はしっかり過ぎるほど観察されていました。
口出しが好きな利用者さんがあれこれアドバイスをしてくるので少し煩わしかった。。
こういった声は少数ですがありました。
でも、ほとんどの人が人と交流しながら農業体験ができることに喜びを感じていました。
一人で黙々と作業することも良いのですが、楽しみを共有できる多くの方々と知り合いになったり、情報交換したりと多くのメリットがありました。
畑は初心者だったのですが、他のシェア畑利用者の方とお話しながら教えて頂くことができ、野菜を交換したりもできて楽しかったです。
ほかにもたくさんのポジティブな感想を貰っています。下にまとめていますので、興味がある人は見てみてください。



これを見たらシェア畑をやりたくなること間違いなしです!
50代女性 | 30代女性 | 40代女性 | 50代女性 |
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他の畑のみなさんが親切で、行き届かない作業を無償でしておいてくださったり、野菜の作り方について教えてくださったり、たくさんとれた野菜をおすそ分けしてくださいます。 | 一番良かったのは、趣味が増えて良い運動になったこと。一緒にシェアしている人(70歳くらいのおじいさんでしたが)と交流を持つことができたことです。 農作物の育て方以外にもいろいろと教えてもらえて楽しかった。 | 自分が育てる予定のなかった野菜の苗を分けてもらえたり、野菜つくりのコツなども教えてもらえることがあったので助かった。 | オーナーさんが親切に季節ごとの栽培品種や芽の摘み方、などとても丁寧に教えてくれたため知識がついた。また、シェア畑のお仲間たちとの物々交換や肥料などの情報交換や栽培の工夫なども楽しかった。 |
ただ野菜を育てるだけではなく、いろんな人と交流を持てると、農園ライフがさらに華やかになること間違いなしです!



ただ今は人と触れ合うことは難しいかもです。そういうときは作業に没頭するのももちろんありです。
④農作業は結構な運動量になる
これはもはやメリットでは?(笑)と思うのですが、見落としがちですのでチェックしておきましょう。
シェア畑で借りる畑の面積は、メチャクチャ広いわけではありませんが、クワを使って土を掘り起こす作業はかなり体力を使います。



一般的な広さの2m×4mの広さでも土起こすだけで平気で1~2時間はかかります…!普段使っていない筋肉を使うので、翌日間違いなく全身筋肉痛になります…!
でもこれは、いかに普段の生活で運動できていないかということ。このご時世、好きなところへ行きにくくなってきたので、いかに生活の中で運動不足解消するかがカギになります。
利用者はどう感じているでしょうか。
小さくても自分で育てる畑があるのは運動にもなりますし、出かけられないぶん畑作業で気が紛れています。
一人で黙々と作業することも良いのですが、楽しみを共有できる多くの方々と知り合いになったり、情報交換したりと多くのメリットがありました。
一人で黙々と作業することも良いのですが、楽しみを共有できる多くの方々と知り合いになったり、情報交換したりと多くのメリットがありました。
ある意味当たり前?かもしれませんが、利用してる人で「運動がつらくて嫌だった!」と答えている人は一人もいませんでした。



皆さんが言うように、シェア畑は農業体験できるだけではなく、運動不足解消にも一役買ってくれますので、それ目的で始めてみてもいいかもしれません。
⑤シェア畑に通うのは大変?
これはシェア畑に限ったことではありませんが、農園が近い方が当然通うのが楽なのでいいですよね。
畑作業は週1回ほど通う必要があるので、それが可能な距離であることが望ましいです。



距離が遠すぎると、ちょっとしんどいと思えるかもしれません。
自宅近くにシェア農園がなく、農園までの距離が離れていました。週に1回という頻度ではありましたが通うのが大変でした。
小さくても自分で育てる畑があるのは運動にもなりますし、出かけられない農園か自宅から少し離れていたため、普段自転車で通っていたのですが、雨や強風の日は大変でした。それもいい経験となりました。
ですが、ほかの屋外アクティビティに比べれば、シェア畑はかなり身近で楽しめる部類になります。
シェア畑は街中にあるところも多いので、キャンプや登山、スポーツをしに行くなどに比べたら通うハードルは低いです。
また、農作業は週1回ほど通う必要がありますが、言い換えれば週1回通うルーティン化しやすいということ。
リズムを作ってメリハリよくできるので、普段家事中心の人やデスクワークの人にこそ、シェア畑はピッタリです。
通うのは大変ですが、週1回と周期を決められるので、それほど苦痛じゃありませんでした。むしろ、こうでもしないと切り替えできないので、家から出るきっかけになって、とてもいいです。大変でした。それもいい経験となりました。



週単位でリズムが作りやすい屋外アクティビティのシェア畑はおすすめです
⑥シェア畑の料金が高い
シェア畑の料金は高いと感じるかもしれません。
- 入会金:11,000円
- 利用料:おおよそ6,000~13,000円
年間ですと、月額利用料8,000円の場所を借りたとすると、107,000円。確かに安い金額ではありません。
利用者からもこういう意見があるようです。
利用料として年間の費用をまとめて支払いますが、畑の管理費などけっこう必要になるため、お野菜を購入した方が安上がりかなと思う時があります。
都会の土地代なので、安くはありません。沢山収穫できれば、もとは取れますが、そうでないと少し高くなってしまいます。
確かにコスト面を見ると、かかる金額が決して安い部類ではありません。
ですが、シェア畑は初心者のために、家庭菜園に必要なことを先生(アドバイザー)付きで全てを準備してくれています。そのおかげで完全初心者でも安心して始めることができます。
家庭菜園は、実は素人が考えるほど簡単ではないです。何も考えずに植えると、土の成分バランスがおかしくなったり、植物の植え合わせが悪かったりで、全く育たないことも起こります。



そうするとそのシーズン(数か月)は全てムダになります。そうすると元も子もありません…。
初心者が確実に失敗せずに家庭菜園を楽しむなら、準備とサポートが万全になっているシェア畑が安全です。
定期的に菜園アドバイザー講師が来てくれ、作物の育て方の講習会を開催してくれたり、栽培に必要な道具、種や苗、肥料が全て揃っているので、自分では畑をするための道具を考えたり、わざわざ購入しなくて良いところはとても気に入っています。
定期的に菜園アドバイザー講師が来てくれ、作物の育て方の講習会を開催してくれたり、栽培に必要な道具、種や苗、肥料が全て揃っているので、自分では畑をするための道具を考えたり、わざわざ購入しなくて良いところはとても気に入っています。
全部自分でやろう思うと、「これだけで準備は足りてるかな…?」「どういう順番で植えたらいいの…?」ずっとこんな悩みが付いて回ります。
その点シェア畑なら、不安要素がなく準備がしっかりしているからこそ、家庭菜園を純粋に楽しむことができます。



家庭菜園をとことん楽しみたいならシェア畑にしておけば間違いなしです
⑦シェア畑の解約の条件が厳しめ
シェア畑の解約条件を簡単にまとめると、
- シェア畑の契約は1年
- 辞めたい場合は、解約の3ヶ月前までに申し出が必要
- 契約期間中で解約すると違約金(20,000円)が発生
つまり、辞めるタイミングは契約月と同じ月にする必要があり、3か月より前に申告するということが必要です。
利用者からもこういう声がありました。
最初始めるための諸経費が高く付いたり、契約が年契約になっているので途中解約が簡単にできない点がややデメリットでした。
最初始めるための諸経費が高く付いたり、契約が年契約になっているので途中解約が簡単にできない点がややデメリットでした。
なぜここまで解約について厳しいかというと、前の利用者の土をクリーニングする手間がかかるからです。
野菜が植えてあった場所は、その野菜特有の有害な微生物が集まったり、野菜が吸収しなかった栄養素が残ったり、アンバランスな状態になっています。



そこにそこまま次の人が野菜を植えちゃうと、うまく育たなかったりします
シェア畑では、次の利用者のために土を入れ替えて、クリーンな状態を保つ作業をしています。



シェア畑の運営側は「土を入れ替えたりするってすごく大変なんだよ!だから解約厳しいんだよ」ってちゃんと言えばいいのになぁと思います。
契約期間が長くて解約を厳しめにしているのは、ユーザーが安心して利用するためだからです。
まとめ|シェア畑はどう?→初心者におススメ
シェア畑のデメリットは、初心者のための手厚いサポートの裏返しです。
そのおかげで全くの初心者でも不安なく始められるし、他では味わうことができない唯一無二の経験をすることができます。